『シアルニスム』


異世界に転生されても、ひきこもっていたい。

歌詞

この世を捨てて 異世界へ行った
あいつは 救世主になった
あの世を捨てて 帰還した
あいつは 急性アル中になった

「あの世で呑む酒は不味い」
口癖のようにいつも言っていた
肉体と精神が異常だから
酔うことができなかったようだ

ああ 堕落と快楽は
いつだってトレードオフの関係
すべてを手に入れる
ことなんてできやしない

どこまでいっても付き纏う
黒い無数の囁きが
消えるのを求めているのに
なぜか耳を傾けてしまう

平日の昼 公園で
ブランコを全力で漕いでいる
大学生のカップルが
道を引き返し どこかへ去った

残念だが 譲る気はない
この極上で至福なひとときを
子供だろうが関係ない
餓鬼は家でゲームでもしていやがれ

ああ しょうもない自尊心
満たすのは我儘な性向
そんなもんさと開き直り
空へ砂を投げる

騙される人を笑いつつも
騙されたいと願っている
愚かであり続けることが
人生を謳歌する秘訣さ

もっと言い訳をしてくれ
納得させて欲しいんだ
真理なんていらないから
狂気を見せておくれ

囚人のような生活
だったらいっそのこと
ああ もう
これ以上は

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