『イレントパスク』


彼は一体なにを言ってるんだい?

歌詞

自己啓発的な文言
扇情的な表紙
飛び交う一般論
演出された盛況

乗ることができないのは
連帯感の欠如か
あるいは希薄な
枯れた情の表れか

凡人の振りをして
才能を小出しにする
純朴の皮を被った
斜に構えた人物

好まれる理由は
生まれながらにして
全てを所有している
貴族への憧れのためなのか

日常の記録
読み返されることはない
感情の呟き
羽虫のようなものだ

「何と戦っているのか」
戸惑いと勘違い
区切る境界線など
概念の産物に過ぎない

難解であると感じるのは
理解しなければならないという
生真面目な強迫観念と
プライドのためだろう

それをそのまま受け入れる
卑しさも清らかさも
主観的な印象であり
神経作用の一部なのだから

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