『シルミフェイン』


近未来で疾走。

歌詞

「同じように砕けられたら
打ち解けることできたかな」
平衡の世界の彼は
見届けてくれるだろうか

ありふれている機会さえ
使用することが億劫で
安全な輪の中でまだ
劣情を飼殺してる

焦燥を植え付けられる
看板を倒して周る
修復が間に合わないと
呼び止める声は聴かない

階段の手すりを越えて
中心へ落ちていくのは
穢れていく隘路から出て
隠されたそれを知るため

地平線が見えないほど
広大な灰色の景
切り替わる空の色彩
動くものだけが例外

嘲笑うフロントライト
地に落ちる微弱な光
鉄の枝を振り下ろすが
現状に変化は起きず

錆びついた壇上でまだ
開園を待つエクトディム
腐食した柱の下で
崩壊を促す給仕

急速に遡及していく
戻りゆく未来の記憶
シルミフェインの鐘の音が
沈ませる胎児の痣を

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